我々Subio開発陣はSubio Platformの開発にあたって、機能に対してどんなUI(ユーザインタフェース)を提供すべきかを決めるのにかなりの時間を費やしています。使い勝手に対してかなり重きを置いていて、使いにくい、分かりにくい機能は削ることすらあります。使えない機能があることで他の機能の使い易さが阻害される場合があるからです。
とはいえ使い易さはとかく主観的になりがちなで、ユーザによってまちまちです。開発段階の議論中にも「俺はこう思う」、「いやこうでしょ」と意見がまとまらないことがしばしばです。個別の機能の操作性とソフトウェア全体の一貫性とのバランスにもものすごく悩みます。
そんなとき助けになるのが、Jakob Nielsen博士のAlertboxのようなユーザビリティに関する研究です。膨大なユーザテストと深い考察により、時代、文化による差異を超越する真理がそこにはあると思います。バイブルと言ってもいいでしょう。アプリケーションを開発するエンジニア(GUI開発者だけではありません、Web APIやクラスライブラリの開発者にとってもすごく大事)は必見です。ブックマークを強くおすすめします。
さてそのニールセン博士。先月リリースされたApple社製iPadのユーザビリティを早速検証されています。Usability of iPad Apps and Websites: First Research FindingsからPDFを無料でダウンロード出来ますので興味のある方はどうぞ。
リリース前にアップルのサイトの紹介ビデオを見たのですが、Keynoteの使い方とか複雑すぎてとても覚えられないなと思っていました。マルチタッチを駆使してかっこいいんですけどね。まだちゃんと読んでいませんが、ニールセン博士も「アプリの操作に一貫性がない」とレポートしているようです。
Appleですら完璧ではないのです。我々も日々改善あるのみです。Subio Platformを使ってくださっている皆様、是非ともご要望をお寄せください。我々は改善に前向きです。
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